電気自動車をもっと便利に使いたいと考えている方や、再生可能エネルギーに興味がある方へ、V2H(Vehicle to Home)システムのご紹介です。このシステムは電気自動車に蓄えた電力を家庭で使えるようにするもので、電気代の節約や停電時の電力供給に役立ちます。この記事では、V2Hシステムのしくみやメリット、対応車種についてわかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
※メイン画像引用元:マルチV2Xシステム KPEP-Aシリーズ|オムロン ソーシアルソリューションズ
V2Hの概要
V2H(Vehicle to Home)システムは、電気自動車(EV)に蓄えた電力を家庭で利用するための画期的な技術です。通常は移動手段として使われていた電気自動車が、V2Hを導入することで家庭のエネルギー供給源としても活躍します。具体的には、夜間の安い電力で電気自動車を充電し、その電力を昼間に家庭で使うことで、電気代を削減することができます。また、停電時には電気自動車が家庭のバックアップ電源として機能するため、非常時にも安心です。
このように、V2Hシステムは電気自動車の新しい使い方を提案し、家庭のエネルギー管理をより効率的かつ柔軟にします。V2Hについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの関連記事をご覧ください。
今回の記事では、産業用オートメーション機器の大手メーカーとして知られており、近年では再生可能エネルギー分野にも力を入れている「オムロン」について紹介します。
オムロンについて
オムロンは、1933年に設立された日本の大手メーカーであり、制御機器、電子部品、社会システム、ヘルスケアなど多岐にわたる事業を展開しています。長年にわたり蓄積してきた技術力により、オムロンは世界中の企業から信頼されているメーカーです。
再生可能エネルギー分野にも力を入れており、特に電気自動車(EV)関連の技術開発に注力しています。オムロンのミッションは「人と社会の課題を解決する」ことであり、V2Hシステムの提供もその一環です。このシステムを通じて、エネルギーの有効活用や持続可能な社会の実現に貢献しています。
また、オムロンは産業用オートメーション機器で培った高い技術力を、V2Hシステムにも応用しています。これにより、家庭用から産業用まで、幅広いニーズに応える製品を提供しています。オムロンの製品は、厳しい品質管理のもとで製造されており、長期間にわたって安定した性能を発揮するため、多くのユーザーから信頼されています。
オムロンのV2Hの特徴
オムロンのV2Hシステムは、電気自動車(EV)を家庭や商業施設のエネルギー源として活用できる、非常に柔軟なエネルギー管理システム「マルチV2Xシステム KPEP-Aシリーズ」を採用しています。家電での電力消費量が太陽光発電による発電量を上回っている時だけ電気自動車から放電することで買電量を減らしたり、逆に発電量が家電の消費量を上回っている時は、余剰電力を電気自動車に充電することができます。
また、充放電コネクタを電気自動車に接続するだけで、あらかじめ決められたスケジュールで充放電を実行することができます。その際のスケジュールの設定・変更はスマートフォンから、いつでもどこでも簡単に行えるなど、家庭のエネルギー管理に革命をもたらします。
1. マルチV2X対応
オムロンのV2Hシステムは、V2H(Vehicle to Home)だけでなく、V2X(Vehicle to X⦅Everything⦆)、V2G(Vehicle to Grid)、V2B(Vehicle to Building)など、様々な用途に対応できる汎用性の高いシステムです。
- V2H: 電気自動車に蓄えた電力を家庭との間で使用します。これにより、電気代を削減し、停電時にも家庭内の電力供給を確保できます。
- V2X: 電気自動車から家庭以外のあらゆる機器や施設へ電力を供給します。クルマや歩行者、交通インフラやネットワークなど、さまざまなモノと接続したり相互連携を行ったりする通信技術全般のことを指します。
- V2G: 電気自動車から余剰電力を電力網(電力グリッド)に供給し、エネルギーのインフラとして電気自動車を利用する技術のことです。
- V2B: 電気自動車からビルディングや商業施設に電力を供給し、企業や施設でのエネルギーコスト削減に役立ちます。
2. 自動切替機能付き
オムロンのV2Hシステムには、自動切替機能が標準装備されており、停電時には自動的に電力供給先をEVから家庭に切り替わります。停電が発生した場合でも、家庭内の電力が確保されるため、安心して日常生活を続けることができます。また、停電が復旧した際には自動で通常運転に戻るため、ユーザーが複雑な操作をする必要がありません。
3. 高効率
オムロンのV2Hシステムは、高効率なエネルギー変換技術を搭載しており、電力のロスを最小限に抑えつつ、エネルギーを有効に利用できます。夜間の安価な電力を利用して電気自動車を充電し、その電力を日中に家庭内で活用することで、電気代の節約が可能です。これにより、家庭のエネルギー管理を経済的に行うことができます。
4. 幅広い製品ラインナップ
オムロンは、さまざまなニーズに対応するために、V2H以外にも多数の省エネ製品を取り扱っています。家庭用から商業施設用まで、多様な設置環境に合わせた製品が揃っており、スタイリッシュなデザインと優れた耐環境性を兼ね備えています。これにより、個々のニーズに応じた最適なシステムを選択することができます。
5. 高い信頼と耐久性
オムロンのV2Hシステムは、産業用オートメーション機器で培った高い技術力と信頼性を活かし、長期間にわたって安定した性能を提供します。厳しい品質管理のもとで製造された製品には、10年間の長期保証がついており、全国140拠点のサポートネットワークを通じて迅速な対応が可能です。これにより、万が一のトラブル発生時にも迅速に対応することができます。
対応車種一覧
オムロンのV2Hシステムに対応する車種は以下の通りです。
メーカー | 車種 |
---|---|
日産 | リーフ、サクラ、アリア、e-NV200 |
三菱 | eKクロス EV、アウトランダーPHEV、エクリプスクロスPHEV、i-MiEV(2010年以降)、MINICAB-MiEV(バン・トラック)、MINICAB-MiEV TRUCK |
トヨタ | プリウスPHV、クラウン SPORT RS、bZ4X、レクサス RZ450e、レクサス RZ300e、レクサス UX300e |
スバル | SOLTERRA |
その他外車など | BYD ATTO 3、BYD DOLPHIN Long Range、BYD DOLPHIN、メルセデス・ベンツ EQS、メルセデス・ベンツ EQS SUV、メルセデス・ベンツ EQE、メルセデス・ベンツ EQE SUV、メルセデス・ベンツ S 580 e 4MATIC long、ヒョンデ KONA |
このように、オムロンのV2Hシステムは、幅広い車種に対応しています。これにより、さまざまなEVオーナーが安心して利用できるシステムとなっています。
※2024年8月時点の情報です。対応車種はメーカーのアップデートによって追加や変更が行われる可能性がありますので、最新情報は各メーカーの公式サイトでご確認ください。
まとめ
オムロンのV2Hシステムは、マルチV2X対応、自動切替機能、高効率、幅広い製品ラインナップ、高い信頼と耐久性といった特徴を持ち、多くの車種に対応しています。再生可能エネルギー分野におけるオムロンの取り組みは、今後ますます注目されることでしょう。
オムロンのV2Hシステムを導入することで、電気自動車をより有効に活用し、エネルギーコストを削減することが可能です。家庭や企業が持続可能なエネルギー利用を実現し、環境に優しい選択をすることができます。
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オムロンのV2Hシステムは、電気自動車を家庭や商業施設のエネルギー源として活用するための、革新的で信頼性の高いソリューションです。家庭のエネルギー管理をより効率的かつ柔軟にしたいとお考えの方や、停電時のバックアップ電源として電気自動車を活用したいとお考えの方に最適です。
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