2024年、再エネ賦課金の値上がりと激変緩和措置の減額により、電気代が急激に高騰しています。家計への大きな負担が迫っている今、何らかの対策が必要です。この状況を乗り切るために、電気代節約法として太陽光発電の導入やオール電化を検討してみてはいかがでしょうか?設置条件や費用、節約効果など、具体的な情報もお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

2024年、電気代が高騰…

2024年に入り、以下の2つの理由から電気代が急激に高騰しています。

理由1再エネ賦課金の値上がり
再エネ賦課金とは、再生可能エネルギーの普及促進のために電気料金に上乗せされる費用です。これが2024年に大幅に値上がりしました。再生可能エネルギーの利用を促進するために必要なコストですが、家庭の電気料金に直接影響を与えるため、家計には大きな負担となっています。

理由2:激変緩和措置の減額
激変緩和措置とは、電気料金の急激な値上がりを緩和するための措置として政府より施行されていた対策ですが、2024年5月以降減額されました。これにより、家庭の電気料金が一層負担となっています。この措置は一時的なものでしたが、段階的に減額されることで、電気料金の負担が増加しています。
※経済産業省は6月28日に物価高対策として2024年8月から3か月間、追加で実施する電気・ガス料金の負担軽減措置の詳細を発表しました。

太陽光発電の導入とオール電化で電気代を大幅に削減!

電気代節約の一つの方法として、太陽光発電の導入とオール電化を検討してみましょう。これらの方法は初期費用はかかりますが、長期的に見れば電気代の節約に大きく貢献します。


太陽光発電の仕組み

太陽光がソーラーパネルに当たると、ソーラーパネルが光を電力に変えます。この電力は家庭内で自由に使用でき、EV(電気自動車)に充電したり、蓄電池に蓄えることも可能です。余った電力は電力会社に売ることもでき、売電収入として家庭の収入に加えることができます。

このように、太陽光発電は環境に優しく、電気代の節約にもつながる方法です。家庭内で自由に電力を使ったり、余剰電力を売電したりすることで、効率的にエネルギーを活用できます。


設置条件

太陽光発電を導入する際には、以下の条件を確認する必要があります。

  • 屋根の向きや角度: 南向きの屋根が最適です。日照時間が長く、効率よく発電できます。
  • 日当たりの良さ: 周囲に高い建物や木がないことが重要です。影ができると発電効率が落ちます。
  • 屋根の強度: ソーラーパネルの重量に耐えられる強度が必要です。特に古い建物の場合は、屋根の補強が必要になることがあります。

導入費用

太陽光発電システムの導入費用は、ご自宅の屋根の向きや面積、屋根材の種類などによって異なります。一般的には1kWあたり約26万円※が目安で、平均的な設置容量の4.90kWの場合、120万〜140万円程度かかります。しかし、この金額はかなり高額ですよね。

でも、安心してください。補助金制度を利用することで、この負担を大幅に軽減できます。補助金額は自治体や導入条件によって異なりますが、適用されると実際の負担額が大幅に減ります。自治体ごとの詳しい費用や補助金については、こちらからご覧ください。
※経済産業省「令和5年度以降の調達価格等に関する意見」内想定値より


節約効果

太陽光発電システムを導入すると、創り出した電気を家庭で使用して電気料金を削減することもできますし、電力会社に売電することで収入を得ることもでき、大きな経済的メリットが期待できます。

昼間にたくさん電気を使う家庭では以下のような※₁節約効果が期待できます。

  • 設置前の電気代:20,000円
  • 設置後の電気代:14,204円
  • 売電収入※₂:4,816円
  • 毎月の分割支払額:8,625円


日々の暮らし方(電気の使い方)や家族構成によって様々ですので、一度試算してみると良いかもしれません。詳細はこちらの記事をご覧ください。

※₁毎月の分割支払額は15年180回払いで日本エコシステム特別金利の年率1.9%で算出しています。(2023年4月現在)契約時期や利用提携金融機関・端数調整等によって実際の金利や支払金額は異なる場合があります。
※₂ 2023年度売電単価で試算

こちらは2023年4月現在の、当社のシミュレーションによる年間発電量5,795kWh想定算出の一例です。地域・ご自宅の屋根・ご家庭により異なります。出力抑制のルールの影響を加味していません。費用は約29万円/kWで算出した税込金額です。


発電量

太陽光発電システムの発電量は、設置場所や天候、システムの容量によって変わります。

  • 設置容量: システムの容量はキロワット(kW)で表され、例えば4.90kWのシステムは年間約5,000〜6,000キロワットアワー(kWh)発電します。
  • 日照時間: 日照時間が長い地域や季節に多く発電します。夏は冬よりも発電量が多いです。
  • 設置角度と方位: 南向きで適切な角度に設置されたパネルが最も効率的です。

例えば、4.90kWのシステムを東京都に設置した場合、年間約5,795kWh発電します。これは1ヶ月あたり約483kWhです。この電力は家庭内で使用し、余った電力は蓄電池に貯めるか売電できます。

※千葉で4LDKの一戸建て住宅に住む4人家族を想定しています。太陽光発電は、真南向きの30度の勾配の屋根に、太陽電池容量4.90kWのシステムを設置したと仮定して、気象データ統計値から発電量を予測しています。
※当社試算によるもので、保証値ではありません。気象条件、立地条件、設置条件などの諸条件により、実際の導入効果とは異なる場合がありますので、参考値としてご覧ください。

太陽光発電の発電量については、こちらの記事で詳しく説明しています。

蓄電池で電力を貯めて、賢く節約!

家庭用蓄電池のメーカー比較

蓄電池を使うことで、太陽光発電の電力をさらに効率的に利用できます。例えば、夜間や停電時にも電力を利用できるようになります。蓄電池の仕組みについては、こちらの記事で詳しく説明しています。蓄電池を導入することで、昼間に発電した電力を夜間にも使用できるため、電力の自給自足が可能になります。

蓄電池のメリット:

  • 夜間の電力使用が可能
  • 停電時の非常用電源として利用できる
  • 電力の自給自足が実現可能

V2Hでさらに効率的に電力を活用!

V2H(Vehicle to Home)の導入も検討すると良いでしょう。V2Hは、電気自動車(EV)の電力を家庭用に利用できるシステムです。これにより、さらに電力の効率的な利用が可能になります。例えば、EVを充電しておき、必要な時に家庭内の電力として使用できます。V2Hの仕組みについては、こちらの記事で詳しく説明しています。

V2Hのメリット:

  • EVの電力を家庭用に利用できる
  • 非常時の電力供給源として活用できる
  • 電力の効率的な利用が可能

まとめ

電気代が高騰している今、太陽光発電の導入やオール電化は非常に効果的な電気代対策になります。初期費用は高額ですが、補助金制度を利用し、長期的な節約効果を考えると非常にメリットが大きいです。蓄電池やV2Hを併用することで、さらに効率的に電力を利用でき、電気代の節約につながります。

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電気代の高騰が続く今、少しでも節約したいですよね?太陽光発電やオール電化はその強い味方です。太陽光発電システム、蓄電池、V2Hなどを活用すれば、電力コストを大幅に削減し、環境にも優しい生活が実現できます。この機会に、再生可能エネルギーの利用をぜひ検討してみましょう。