太陽光発電は、一生に一度の大きな買い物ともいえる高額な投資です。そのため、費用についての知識をしっかりと持ち、無駄なく賢く選ぶことが重要です。本記事では、太陽光発電にかかる費用を節約するためのお金にまつわる5つのポイントを紹介します。

ポイント① 費用の目安を知り、支払い計画を考える

太陽光発電システム導入の「相場」についてわかる人は決して多くないと思います。しかも、太陽光発電は、ご自宅の屋根の向きや面積、屋根材の種類などによって、設置するシステムや容量が異なる完全オーダーメイド。それらの条件によって、費用も変わります。 メーカーによって価格の幅がありますが目安としては、1kWあたり26万円程度だと考えるとよいでしょう。例えば、住宅用太陽光発電の平均容量が4.90kWの場合、設置費用の相場は約120万〜140万円程度です。ただし、屋根の形状や面積、向き、材料によって大きく異なるため、必ず見積もりをとり、工事費が1kWあたりの範囲に収まっているか確認してください。範囲内に入っていなかった場合はその理由を販売施工業者に確認し、検討の参考にすることが大切です。 支払い計画を立てる際には、初期費用だけでなく月々の電気代削減や売電収入も考慮しましょう。太陽光発電システムは「電気を生み出すことのできる生産財」。販売施工業者にシミュレーションを依頼して、ライフスタイルに合った最適な支払い計画を立てることが重要です。 ※1 経済産業省 資源エネルギー庁「第84回 調達価格等算定委員会」資料参考

ポイント② 費用の仕組みを知る

太陽光発電の価値

まずは、太陽光発電の価値について。太陽光発電システムは、メーカーや製品によって性能や特徴が異なり、価格はさまざま。しかも住宅の条件に合わせた完全オーダーメイドの商品。一律でいくらとは言えないので、その価格が妥当なのか、損なのか判断しにくいものです。だから、費用だけで見ると安く感じられる商品も、発電量で考えると「実はお得ではなかった」というケースもあります。
例えば、同じ条件下で、「2kW52万円」と「3kW78万円」の2種類の見積もりがあった場合、初期費用で考えれば確かに前者の方がお得ですが、詳細なシミュレーションを行うと後者の方が発電量は多くなり、毎月の電気代は安くなります。 また、現在は売電価格が買電価格よりも高いため、たくさん発電・売電することで初期費用の回収期間が短くなる場合も。太陽光発電システムの費用を考えるときは、初期費用の額の大小だけでなく、「その価格・プランでどの程度発電できるのか」という点にも注目しましょう。

太陽光発電システムの費用の内訳

太陽光発電の費用には、設置時の初期費用以外にもさまざまな要素が含まれます。システムの価格だけを見るのではなく、次のような内訳も把握しましょう。
  • 太陽電池モジュールの費用
  • 周辺機器(パワーコンディショナ、接続箱など)の費用
  • 設置工事費
特に注意が必要なのは、工事費や諸費用が極端に安い場合です。不十分な施工や保証内容の不足が原因で、後々トラブルになる可能性も。信頼できる業者を選ぶことが重要です。 エネルギーの売買の仕組みは、売電価格や契約期間などをしっかり把握することで、経済的メリットを最大化できます。現在の売電価格や期間の具体例を確認し、家庭ごとに最適な選択をすることも重要です。詳しい情報は以下の記事をご覧ください。 「こんなにお得に!?」太陽光発電システム導入で毎月の電気料金はこれだけ変わる

ポイント③ 専門家に実際に屋根を見てもらう

住宅によって、屋根の形状や材質、周辺環境はさまざま。その特徴に最も合わせたメーカーや工法を選ぶことで経済効果にも大きな差が出てきます。 そのため、厳密に経済効果をシミュレーションしたい場合は、自宅の屋根の図面や月々の光熱費などの調査が必要不可欠です。そうした情報を基に最適なプランを導き出すためにも、専門業者による正確な現地調査を行うことが非常に重要です。 屋根の形状や材質、影の有無によっては、設置可能な容量や選ぶべきメーカーが大きく変わることがあります。こうした要因を無視して作成された見積もりだと、導入後の費用対効果が大きくズレる可能性があります。信頼できる販売施工業者を選び、しっかりと現地調査を依頼することが成功の鍵です。
WEBでご自宅の発電効果や簡易の見積もりがすぐに分かる「発電シミュレーション」が行えます。Googleマップの航空写真を活用した「ニコそら診断」では、以下の内容を簡単に確認できます。
  • オススメ度を5段階で評価
  • 家計はどれくらいお得になる?
  • どれくらい設置・発電できるの? パナソニック・シャープ・ソーラーフロンティア・京セラの各メーカーを選択/変更が可能
  • お住まいの補助金情報※ ※期中で終了している、または条件より受けられない場合があります
  • 環境貢献度
このシミュレーションから自宅の屋根と太陽光発電の相性がある程度わかります。一度使ってみてください。 ニコそら診断はこちら

ポイント④ 自治体の補助金や電力会社の制度を活用する

太陽光発電システムをさらにお得に導入するために、自治体が提供する補助金制度を最大限に活用しましょう。地域によって補助金額は異なりますが、制度を利用すれば設置費用を大幅に抑えることが可能です。例として、2024年度は各地域以下のような補助金が提供されています。
地域 自治体 補助金適用前の価格 (例: 4.5kWシステム) 補助金内容 補助金適用後の価格
東京都 千代田区 117万円 対象経費の20%助成 (上限125万円) 約93.6万円
大阪府 豊中市 117万円 1kWあたり2万円 (上限6万円) 約111万円
愛知県 名古屋市 117万円 築10年以上の戸建住宅: 1kWあたり3万円(上限6.5kW) 約103.5万円
補助金制度は年度ごとに内容が異なり、原則先着順で受け付けられるため、早期に申請を行うことが重要です。特に、人気の高い地域では早期に予算が終了することもあるため、詳細を確認し迅速に対応することが求められます。 補助金情報の詳細はこちら

ポイント⑤住宅 ローンの借り換えでお得に導入する

太陽光発電システムを導入する際に住宅ローンの借り換えをすると、より家計に優しくなる場合も。 現在の住宅ローンを低金利のものに変更することで、毎月の支払い額を維持しながら太陽光発電を設置することも可能です。初期費用が高いと感じる方でも安心して導入を進められるので魅力的ですね。 また、借り換えを利用すると、蓄電池の追加設置など、将来的なアップグレードにも対応しやすくなります。金利差から得られる経済効果は長期的に大きなメリットとなることが多いので、ぜひ現在のローン条件と比較して、最適なプランを見つけてください。太陽光発電が身近で実現可能な選択肢となるでしょう。 詳しい情報はこちらの記事よりご確認ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?太陽光発電は高額な投資ですが、正しい情報をもとに計画的に進めることで、費用を抑えた導入が可能です。本記事で紹介した以下の5つのポイントを活用し、少しでも安くご家庭に最適な太陽光発電システムを見つけてくださいね。
  1. 費用の目安を知り、支払い計画を考える
  2. 費用の仕組みを知る
  3. 専門家に屋根を見てもらう
  4. 補助金や制度を活用する
  5. ローンの借り換えでお得に導入する
日本エコシステムでは、太陽光発電の導入をサポートしています。お客様の暮らしや住宅に合った製品の選定をはじめ、費用を抑える方法など、プロの目線でアドバイスいたします。少しでも興味がある方はこちらよりお気軽にお問い合わせください。