「毎月の光熱費が高くて困っている」「なるべく出費を減らしたいけれど、どんな方法があるんだろう?」――そんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。 実は、「エコキュート」+「太陽光発電」を一緒に導入すると、光熱費を最大で8割以上カットできる可能性があります。さらに防災面の対策としても役立つので、一石二鳥なんです。 そこで本記事では、エコキュートと太陽光発電の基本から、セット導入のメリットや費用面、補助金の活用法まで、わかりやすくまとめてご紹介します。読めば「これならウチでも使えそう」と具体的なイメージがつかめるはず。ぜひ最後までチェックしてみてください。
エコキュートと太陽光発電、それぞれの性能をおさらい!
まずは、エコキュートと太陽光発電がどんな仕組みで、どんな特徴があるのかを簡単におさらいしてみましょう。ここを読んでおけば、両方をセットで導入する理由がよりハッキリわかります。
①エコキュートの特徴
- 電気でお湯を沸かす省エネ給湯器
- 夜間の割安な電気を使って、お湯をまとめて作っておけるので光熱費をグッと抑えられる
- ヒートポンプの技術でCO₂排出量が少なく環境にもやさしい
エコキュートについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください!>> エコキュート関連記事
②太陽光発電の特徴
- 自宅の屋根などに設置したパネルで太陽光を電気に変換
- 発電した電気は家で使ったり、余った分は売電できる(売却できる)
- ガソリンやガスを使わない分、CO₂排出を減らせるので環境にも◎
太陽光発電についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください!>> 「こんなにお得に!?」太陽光発電システム導入で毎月の電気料金はこれだけ変わる
2つの「いいとこ取り」で経済効果絶大の省エネダイエット
「太陽光発電」で日中しっかり発電し、発電できない深夜には、昼間よりも約70%も割安な夜間の電力を利用して「エコキュート」でお湯を沸かす。 太陽光発電とエコキュート、この2つのシステムを組み合わせることにより、大幅な省エネダイエットができます。
「太陽光+エコキュート+IH」にした場合の年間光熱費予測※1
※グラフには機器費用、工事費用は含まれておりません。
※発電量が、日中に使用する電力量を上回った場合、その上回った電力は電力会社に売電します。[D]トータルでトクした金額とは [A]オール電化住宅に太陽光パネルを設置した場合の太陽光発電でまかなえる電力量(1,133kWh)を電気代に換算した金額と、[B]太陽光発電による売電分の電力量(4,068kWh)を電気代に換算した金額と、[C]ガス併用住宅をオール電化住宅にした場合の光熱費削減額の合計金額です。
※売電額とは、売電量(kWh)に再生可能エネルギー買取価格16円/kWhを乗じて計算しています。
※1 このグラフは以下のモデルケースをもとに算出しています。実際の経済効果と異なる場合があります。節約を保証するものではありません。
<試算条件>○千葉で4LDKの一戸建て住宅に住む4人家族を想定しています。(東京電力・東京ガスの料金単価を使用2023年3月現在 消費税は10%で計算)太陽光発電は、真南向きの0度の勾配の屋根に、太陽電池容量4.662kW(太陽電池モジュール259W×18枚、パワーコンディショナ4.5kW)のシステムを設置したと仮定して、気象データ統計値から発電量を予測しています。再生可能エネルギー買取価格は16円/kWhで計算しています。○オール電化のメリットは、ガス給湯器をエコキュートに、ガスコンロをIHクッキングヒーターに取り換えると仮定して計算しています。○光熱費は電気代: 月平均12,000円、ガス代: 月平均8,000円で計算しています。○当社試算によるもので、保証値ではありません。気象条件、立地条件、設置条件などの諸条件により、実際の導入効果とは異なる場合がありますので、参考値としてご覧ください。
コスト面だけじゃない!セットで使うメリットは他にも
「たくさん節約できる」という点が注目されがちですが、それ以外にも思わぬメリットがあります。災害時の安心や地球環境への貢献など、導入してよかったと思うポイントをピックアップしました。
- 災害時の安心感がアップ
- 停電しても太陽光発電により日中は最低限の電気を使える ※蓄電池や電気自動車+V2Hとの併用で日中発電した電気を夜間でも使える方法も!
- エコキュートに溜めたお湯があるから、停電中でもお湯が使えてもしもの災害時も便利&安心!
- 環境にもやさしい生活
- 二酸化炭素の排出量を減らせる
- 化石燃料に頼りすぎない、サステナブルな暮らしを実現
新規でオール電化を導入する場合は、適切な電気料金プランの選択がカギ
エコキュートや太陽光発電を導入するときに見落としがちなのが、電気料金プランの選び方です。特にオール電化プランは、夜間に安い電気料金でお湯を沸かすエコキュートを中心に、多くの電気機器が夜間料金を活用します。時間帯によって電気料金が変わるので、生活スタイルに合ったものを選ぶとよりおトクになります。
代表的な電気料金プランと特徴
日本各地の代表的な電気料金プランを具体的な料金単価と共にまとめました。プラン選びの参考にしてください。※プランによっては料金改定や新規の受付を停止しているものもございます。最新情報は各社へお問合せください。
電力会社 | プラン名 | 昼間料金単価 | 夜間料金単価 | 特徴とおすすめの家庭 |
---|---|---|---|---|
東京電力 | スマートライフS/L | 35.76円/kWh | 27.86円/kWh | 夜間(深夜1時〜6時)が割安。エコキュート導入家庭向け。 |
東北電力 | よりそう+シーズン&タイム | 最大52.21円/kWh | 27.95円/kWh | 季節ごとに料金が異なり、特に夜間が大幅に割安。冬季の節電効果が高い。 |
北陸電力 | くつろぎナイト12 | 平日昼間39.87円/kWh | 夜間26.98円/kWh | 夜間(20時~翌朝8時)が割安。夜間や早朝に家事をする家庭向け。 |
中部電力 | スマートライフプラン | 平日昼間38.80円/kWh | 夜間28.61円/kWh | 夜間料金が大幅に割安で、夜間設定を家庭ごとに選択可能。 |
関西電力 | はぴeタイムR | 夏季昼間28.87円/kWh | 夜間15.37円/kWh | 夜間料金が安く、昼間外出時間が長い家庭向け。 |
北海道電力 | eタイム3プラス | 午後時間50.73円/kWh | 夜間時間26.29円/kWh | 夜間料金が特に割安でヒートポンプ機器利用家庭に最適。 |
四国電力 | でんかeプラン | 夏季昼間40.03円/kWh | 夜間・休日30.41円/kWh | 休日の料金が割安。休日に家事を集中する家庭向け。 |
中国電力 | 電化styleコース | 夏季昼間46.46円/kWh | 夜間30.35円/kWh | 夜間が非常に割安で集中して夜間使用する家庭向け。 |
九州電力 | 電化でナイト・セレクト | 夏冬平日昼間27.63円/kWh | 夜間14.59円/kWh | 夜間時間帯を自由に選択可能。生活パターンが多様な家庭向け。 |
沖縄電力 | Eeホームホリデー | 夏季昼間56.54円/kWh | 夜間28.79円/kWh | 夜間・休日料金が割安。平日昼間使用が少ない家庭に最適。 |
電気料金プラン選択のポイント
電気料金プランを選ぶ際には、自宅の生活パターンや電気使用時間帯を考えることが重要です。
- 夜間在宅型の家庭:夜間の割安プランを活用することで節約効果が高まります。
- 日中外出型の家庭:昼間が割高でも夜間が安いプランを選ぶとメリットが大きいです。
- 休日集中型の家庭:休日料金が割安なプランを選ぶとトータルで電気代を抑えられます。
オール電化を導入することで光熱費削減はもちろん、安全性や災害時の復旧の早さなど、多くのメリットがあります。導入後の満足度を高めるためには、電気料金プランの適切な選択も重要です。
「エコキュート」を導入すると補助金がもらえる?
各家庭からの二酸化炭素排出量は増える一方、「エコキュート」には、その原因となる家庭の給湯エネルギーを大幅に削減できる特長があります。 地球規模の環境保全に配慮し、「エコキュート」の普及を後押しするために、各自治体は補助金制度を設けています。※応募を終了している自治体もあります。

補助金申請の応募要項
補助金申請の際には下記の項目を確認する必要があります。※自治体によっては条件が異なります。
- 「エコキュート(CO2冷媒ヒートポンプ給湯器)」を購入・使用する方が申し込むこと(販売目的、譲渡目的で設置する場合は対象外)
- 補助金交付の対象となっている「エコキュート」の設置を予定していること
- 「エコキュート」の設置(据付)前に申込み、受理の確認後に設置(据付)すること
- 設置工事完了期限日および完了報告書類提出期限日を厳守できること
- 他の補助金と重複して補助を受けないこと
- 電力会社および過去の補助金交付団体への設置等に関する情報提供に同意できること
- 「エコキュート」を6年(法定耐用年数)以上使用できること
お申し込みから補助金受け取りまで
補助金を受け取れるかどうかの最大のポイントは、不備のない申し込みをすること。申込書の書き方や申込期限を間違えると補助金が受け取れないこともあります。 省エネドットコムでは、導入・設置から補助金の申し込みまでしっかりサポートします。
補助金を受け取るまでの流れ
※一例。自治体によって異なります。
- 申込み 設置工事スタート前に応募ハガキで申込む。
- 受付・受理 先着順で受付。不備のないものだけが受理され、通知が届く。
- 設置工事 受理通知後に、設置工事をスタート。
- 交付申請 設置工事完了後、期限内に申請書を提出。
- 補助金振込 申請書が認められた場合、補助金が振り込まれます。
エコキュート+太陽光発電 導入時のポイント

「実際に導入するときは何から始めれば?」と迷う方もいるでしょう。そこで、スムーズに導入するためのポイントを3つご紹介します。事前に確認しておくと、失敗や後悔を減らせます。
①設置場所の確認
- 太陽光パネルは日当たりの良い屋根に設置するのが基本
- エコキュート用に屋外スペースが必要
- 屋根や地面の強度、安全面も合わせてチェック
②メンテナンスや保証についてしっかりと確認
- 定期点検で機器の省エネ性能と安全性をキープ
- 保証期間や修理の対応方法を必ず確認する
- 施工会社によってアフターサービスの内容が違うことも多い
③信頼できる業者を選ぶ
- 実績が豊富だと施工も安心
- 販売だけでなくアフターサービスが手厚いかどうかも重要
- 省エネドットコムなら4万6,000棟以上の施工実績と25年以上の歴史があり、安心度バツグン
まとめ
エコキュートと太陽光発電をセットにすると、家計にやさしく、災害時の備えにもなり、環境にも配慮した生活を送ることができます。夜間電力プランを使えば電気代がさらにおトクになり、自治体の補助金を受けられるかもしれないので、初期コストのハードルもグッと下がります。
「うちは光熱費をもっと減らしたい」「防災対策や環境への配慮もしたい」という方は、ぜひこの2つを同時導入でラクしてお得な暮らしを手に入れてみませんか? 省エネドットコムなら無料見積もりやほかの業者との価格比較も可能です。興味がある方はお気軽にお問い合わせください。家計と地球への優しさを両立できる新しい生活、ぜひ始めてみましょう!