電気代を見直したい。2人暮らし、3人暮らし、4人暮らし…家庭ごとの電気代の目安を紹介！電気代を抑える方法も

更新：2025.02.13

「最近電気代が高い…」と不安になったり、請求書を見て思わずため息が出たことはありませんか？エアコンの使いすぎや冷蔵庫の電力消費が気になる季節―そんな中で、どこを見直せばいいのか悩むことも多いですよね。この記事では、1人暮らしから5人家族までの平均的な電気代の目安を紹介し、自分の家庭と比較して電気使用量を見直すきっかけをお届けします。電気代を抑えるための実践的な方法やオール電化のメリットとその導入方法についても詳しく触れていきます。この記事を読むことで、節約の第一歩を踏み出せるヒントがきっと見つかるはずです。

電気代のムダを見直そう！家計を圧迫する原因

家庭の電気代は家族の人数や生活スタイルに左右されますが、共通して電気代がかさむ原因となるポイントがいくつかあります。

電気代が高くなる主な原因と対策

①冷蔵庫

食材の詰め込みすぎによる容量オーバーや頻繁な開閉で電力を消費し、電気代が高くなりがちに。適切な温度設定になっているかどうかも重要です。

対策：冷蔵室は3〜5℃、冷凍室は-18℃以下を目安に設定。食材の整理を定期的に行い、詰め込みすぎを防ぎましょう。冷蔵庫の裏側のホコリも電力消費に影響するため定期的な掃除を心がけましょう。

②エアコン・暖房器具

設定温度が適正でない、長時間の使用やつけっぱなしが原因で電気代が増加します。フィルター掃除や不適切な温度設定の見直しを。

対策：夏場は28℃、冬場は20℃を推奨。フィルターを2週間に1度掃除するとエネルギー効率がアップ。保温カーテンや遮熱シートを活用して室温を保つ工夫をすることも大切です。タイマー機能を活用し、必要な時間帯だけ使用することで無駄を削減。電気毛布やパネルヒーターなど、部分的に暖が取れるアイテムの併用も有効です。

③照明

消し忘れや、長期間使用して電力効率の悪くなった白熱電球や蛍光灯などの使用に注意。

対策：LED照明に交換し、不要な照明はこまめに消しましょう。人感センサー付き照明やタイマー付きスイッチを導入することでさらに節約ができます。

④待機電力の放置

電源を切っている家電製品でもコンセントが差したままの状態であれば、僅かながら電力が消費されてしまいます。

対策：タップスイッチを使用して待機電力をカット。これだけで年間1,000〜2,000円の節約に繋がることも。特に使用電力の高い家電に使うと有効です。

⑤古い家電

エネルギー効率が低い家電を使い続けると電気代が増え、さらに修理や買い替えのコストが発生し、家計の負担が大きくなります。

対策：省エネ性能の高い家電への買い替えを検討。購入時には省エネラベルを確認し、年間消費電力量が少ないものを選びましょう。

以上の原因を見直すことで電気代の無駄を削減できます。さらに、季節ごとに電気代の傾向を把握して改善することも重要です。

家庭ごとの電気代の平均金額（1〜3月）

冬（1〜3月）における、世帯人数ごとの1ヶ月の電気代の平均をご紹介します。自分の家庭と比較して、どこに改善の余地があるか確認してみましょう。

家庭の人数	平均電気代	1人当たり
1人暮らし	7,368円/月	7,368円
2人暮らし	12,044円/月	6,022円
3人家族	18,356円/月	6,118円
4人家族	19,941円/月	4,985円
5人家族	21,763円/月	4,347円

1人暮らし参照：家計調査/家計収支編単身世帯｜e-stat（2023年）
2人暮らし以上参照：家計調査/家計収支編二人以上の世帯｜e-stat（2023年）

1人暮らし：平均電気代 7,368円/月

特徴:
- 日中に家を空けることが多く、エアコンや照明の使用時間が短い。
- 冷蔵庫や洗濯機など、少人数用の省エネ型家電が使用される傾向あり。
改善ポイント:
- 待機電力の削減：コンセントをこまめに抜く。
- エアコンの効率的な運用：使用時以外はタイマーを活用。
- LED電球の導入：一人暮らしの照明コストを大幅削減可能。

2人暮らし：平均電気代 12,044円/月

特徴:
- 2人分の家電使用が増加。エアコンや冷蔵庫、照明の稼働時間が長くなりやすい。
- 同時に使う家電が増え、負荷が集中することがある。
改善ポイント:
- 冷蔵庫の整理整頓：詰め込みすぎによる消費電力増を防ぐ。
- エアコンの共有：リビングなど、なるべく一箇所で使用を集中させる。
- 洗濯の効率化：満杯時にまとめて洗濯することで使用回数を減らす。

3人家族：平均電気代 18,356円/月

特徴:
- 子どもの成長に伴い、家電の使用頻度が増加（特に暖房やテレビ）。
- 入浴や洗濯の回数が増え、水回りの電気使用量も増加。
改善ポイント:
- 風呂の保温効率化：風呂の蓋や保温シートを使用。
- タイマー機能の活用：使用しない時間帯の待機電力を削減。
- 子どもと共有する省エネ意識：消し忘れ防止を習慣づける。

4人家族：平均電気代 19,941円/月

特徴:
- 家電の同時使用が増えることで電気代が上昇しやすい。
- 特に冬場の暖房費用や食器洗い乾燥機の利用頻度が高い。
改善ポイント:
- オール電化の導入：家族全体の効率的なエネルギー管理が可能。
- エアコンの温度管理：適切な設定温度で消費電力を抑制。
- 家電の使い分け：料理時にIHコンロや電子レンジの使用を最小限に。

5人家族：平均電気代 21,763円/月

特徴:
- 大家族に伴い、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電が必要。
- 各部屋でのエアコンや照明の使用が重なる。
改善ポイント:
- 冷蔵庫のエネルギー効率の最適化：適正温度の維持と配置の見直し。
- 夜間電力プランの活用：夜間料金が安い時間帯に洗濯や食器洗いを行う。
- 省エネ型家電への切り替え：長期的に見ると初期コストをカバー。

また、一人当たりの電気代の変化にも注目。
家族の人数が増えるにつれて全体の電気代は高くなりますが、一人当たりの電気代は安くなっているのが分かります。
それぞれが別々の部屋にいるのではなく、リビングやダイニングなど、同じ空間で長時間一緒に過ごすことで使用電力が一か所のみとなり、電気代が安くなると考えられます。今以上に家族が一緒に過ごす時間を増やすことで、更なる改善が見込めるかもしれませんね。