※卒FITとは:FIT制度(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)の期間終了のことを、FIT制度から卒業するという意味で、「卒FIT」と呼ばれています。

2019年11月末にFIT売電期間が終了した、東京都のお客様にお伺いしてきました。

東京都町田市 T様邸

太陽光発電設置:2005年~

FIT期間:2009年11月~2019年11月

オール電化(エコキュートとIHクッキングヒーター):2007年~

蓄電池:2018年~

エコキュートの買い替え:2020年

太陽光発電はいつ導入されましたか?


私はもともと技術職で仕事関係で太陽光発電の仕事をしている関係者がいたので、気になっていましたし、電気関係としても興味があったので、2005年に日本エコシステムさんで設置しました。その後、オール電化にしたほうが効率がいいなと思い、エコキュートとIHクッキングヒーターを2007年に導入し、そのあとで2009年末ほどに余剰電力買取制度が始まり、太陽光発電の売電単価がとても高くなりました。
趣味もあり、2005年太陽光発電設置当初から15年たった今も、モニターで発電量をチェックしてパソコンで買電・売電の金額や電気量も集計しています。
太陽光発電は現在も元気に発電していて、本当にいい製品だと思いますよ。

(2005年太陽光発電設置からご自身でエクセルに売電量と買電量の集計されています)

FIT期間が終了することはいつ知りましたか?


2018年夏ごろの新聞記事で「FIT期間が終了する」というのを見ていましたが、実際に我が家のFIT期間が終了するとわかったのは、2019年9月に届いた電力会社からの通知書からでした。

蓄電池はいつ頃、どんな理由で導入されましたか?


高い売電単価もいずれ終了するのと、停電時にもよいと知っていたので、2018年夏に蓄電池の導入を検討しました。日本エコシステムさんにきてもらって一週間後にちょうど太陽光発電のパワーコンディショナが壊れたので、パワーコンディショナの買替えもかねてハイブリット蓄電池を導入しました。
私は技術職の仕事をしていたし電気関係に詳しいので担当の方に詳細に質問してしまうのですが、日本エコシステムさんは真摯に対応いただけるし、工事も丁寧で100%満足でした。

実際にFITが終了して、余った電気をどうしていますか?


我が家の場合は、夜の買う電気代が10円、FIT終了後の余った売る電気代は8円なので、売電するより自家消費したほうがいいと考えていて、自家消費する機器を考えて、実践しています。
蓄電池もクリーンモードで昼間蓄電させて、エコキュートも自分で湧き上げを昼間に設定しています。ずいぶん使って調子が悪くなったので、エコキュートは買い替えました。
おかげでFIT終了後初めての検針票では、ほとんど売電しないで自家消費できました。
エコキュートは空気の熱でお湯をわかすので、夜沸かすより昼間沸かしたほうが効率がいいはずだ、ともともと思っていたので、これから季節などでわき上げの開始時間の設定を考えながら試行錯誤していきたいと思っています。
また、なるべく昼間自家消費するために、電気を使う家事は昼間にするように心がけています。例えば洗濯機を昼間に回したり。
売電する金額をいかに少なく、自家消費するか、楽しく挑戦してます。

FIT終了前の売電の電気明細

FIT終了後の売電の電気明細

豊田様の卒FIT後の自家消費の工夫


  • 蓄電池を昼間蓄電させる
  • エコキュートのわき上げ時間を昼間に設定する
  • 洗濯機など電気を使う家事をなるべく昼間に行う

これからFIT終了を迎える方へのアドバイスがあればお願いいたします


うちの場合はずいぶん前からオール電化にしていたので、エコキュートの湧き上げを昼間に設定して自家消費させていますし、蓄電池も導入済みだったので、FIT終了に対しての不安はありませんでした。
太陽光発電はまだまだ動いてくれるので、「家庭で昼間余った電気を自家消費させる機器はなにか」を考えて、事前に導入されることをおすすめします。


お話をお伺いした当日、ちょうどエコキュートの買い替えで工事を行いました。